令和3年4月から市営バス高齢者無料乗車制度が変わります
◎制度改正の背景と経緯について
そもそも、どうして制度を変えてしまうのでしょうか。
●高齢者人口の増加
市営バス高齢者無料乗車制度は昭和47年に開始しました。
当時の高齢者人口は約1万人でしたが、平成31年の高齢者人口は約10万人と、およそ10倍にまで増加しました。
高齢者人口の推移、制度を開始した昭和47年以降、市の高齢者人口は増加し続けています。
●医療や介護関係費用の増加と税収の減少
高齢者人口の増加に伴い医療や介護関係の費用が大きく増加し、税収が減少する見込みであるなど、市政の将来見通しは厳しいものとなっています。
●補助金と乗車実績の乖離
平成30年度の市営バス乗車実績では、無料乗車券による乗車運賃相当額は約13億円でした。
乗車実績に対し、市から市営バスへの補助金は6億円であり、残りを市営バスが負担することになりますが、この市からの補助金と市営バスの乗車実績の乖離が著しく、市営バスの経営も厳しくなってしまいます。
●制度に対する高槻市の考え方
このままでは制度の維持ができませんが、高齢者福祉のために、ほかの自治体では無くなりつつある無料乗車制度を、高槻市はこれからも維持し続けていきます。
それにあたっては、市の人口高齢化や将来見通しといった高齢者を取り巻く状況の変化などを総合的にとらえる中で、次の時代にふさわしい形で、市や市営バス、そして高齢者の市民の皆様、それぞれの立場から適切に支え合う制度として新しく生まれ変わることになりました。
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